第1学年 繰り上がりのあるたし算 実践構想編

公開日: 2024年10月13日日曜日

 

こんにちは。本校算数科 1年担任の内田です。

今回は、繰り上がりのあるたし算の実践について報告していきます。

 

この単元では、加数分解や被加数分解によって、10をつくって計算することが大切とされています。そして、「10をつくって計算する」ことについて、操作や図を用いて表現することも重要です。

 

ちなみに加数分解とは、9+6の場合だと、たす数である6を1と5に分解し、9+1=10、10+5=15とする考え方です。被加数分解は、たされる数である9を5と4に分解し、4+6=10、5+10=15とする考え方です。

 

基本的には、十進位取り記数法(数の読み方、構成)とも関連している、加数分解の方を丁寧に扱うことになっています。ただ、数の感覚(あといくつで10か、いくつといくつで10なのか)を豊かにしていくために、そして、「どちらの方法も“10”をつくっている」と考え方を統合していくためにも、被加数分解の考え方も扱うことが重要です。

 

しかし、子どもたちが統合的に考察していくためには、そもそもの「数学化」の過程において、問いや思いをもつことが欠かせません。「4+8ってどうやってするのだろう?」「これまで大きい数+小さい数のやり方はやってきたけど…」と数に着目している状態にしておくことが重要です。

 

そこで、本単元では、「問題づくり」に焦点をあてて単元を構成してみます。

 

子どもたちが問題をつくるからこそ、自ら数に着目することにつながると考えたからです。また、問題をつくるだけでなく、その考え方もかいていくことによって、「あれ?なかなかうまくかけないな」という困り事や、図や式による表現を確かなものにしていくことができます。

 

ただ、日常の事象から繰り上がりのある加法の場面を見つけたり、想像したりすることはかなり難しいと思います。そこで、今回は「お話づくりコーナー」を設け、子どもたちが、加法の具体的な場面を考えやすくします。さらに、「たし算のお話づくり」とし、具体的に登場人物を考えることで、数に着目するきっかけとしたいと考えます。

 

今回は、実践の構想についてご報告させていただきました。

次回は、第1・2時を紹介します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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