1年生 あわせていくつ ふえるといくつ 「たしざんかあど」

公開日: 2018年6月19日火曜日

1学年 あわせていくつ ふえるといくつ
「たしざんかあど」

1 授業の概要
 本時は和が10以内の加法の学習の4時間目です。加法の計算能力を伸ばすために、計算カードを使って練習をします。教科書では、被加数や加数に着目し、きれいに並んでいる状態で提示されていることが多く見られます。その中にいくつかの空欄があり、「ここにはどんな式が入るのだろうか?」と考えることで、被加数や加数に着目し、並び方のきまりを見つけることができます。しかし、最初から並んだ状態でなくても、計算カードの見せ方によって、被加数や加数に着目させることができます。空欄にある計算カードが何かを考えるという与えられた問題でなく、自らが計算カードに働きかける子どもたちの姿が見られました。

2 問題

計算カードの答えをどんどん言ってみよう。


3 授業のねらい
 計算カードで計算の練習をする活動を通して、計算カードの被加数や加数の並びに着目し、式と答え、または式同士を関係付けてみることができる。


4 授業展開

❶計算カードの答えを言ってみよう。

 計算カードの答えをどんどん言ってね。(1+1。1+2という順に提示)
C 2。3。4。5。
C 6。7。8。9。10。
T まだ、次のカード出してないよ。
   (1+9のカードは、まだ提示していない)
C でも、わかるよ。
T 次は、どうかな?
 (1+9のカードを提示)
C やっぱり10だ。次は、11だ。
C え、でも習っていないよ。
T どうかな?(2+1のカードを提示)
C やっぱり。
T 式も出してないのに、答えが分かったね。
C だって、右側は1、2、3、4、5…になっている。
C こっち側(被加数を指して)は、1のままだよ。

❷計算カードを貼っていく。
被加数に着目し縦は並べるが、横の並びは気にせずに並べていく。

T (5+5を提示した後)
C 次は4枚しかないよ。
C うん、そう思う。だって、
  1枚ずつ減っているもん。
C わたしは、ちがうやりかた。
  最後の数を見たら分かるよ。
  4+6の6。5+5の5。

❸横の並びに着目していく
C 反対にした式があるから、横にした方が
  いい。
C 本当だ。反対にした式が他にもある。

C 数字の階段みたい。
C 部屋みたいになっているんじゃない?
C ここは4の部屋で、ここは5の部屋
  みたいに。(横の並びを指しながら)








❹式の数に着目していく
C この数は、ここにもあるよ。
 (「いくつといくつ」の掲示物を指しながら)

  1と4。2と3。
C 本当だ。これも数字の階段みたいに
  なっている。
C 他にも、一緒の数がたくさんある。



 数字カードの提示を少し工夫する(1+1、1+2の順に提示する)ことにより、子どもたちが見つけたきまりで、きれいに足し算カードを並べることができました。そして、最終的には、「いくつといくつ」の学習とつなげる子どもたちの姿がありました。
 「すうじのかいだん」を作り上げた子どもたちは、チャイムがなっても、まだ言いたいことがあるようでした。


篠田 啓子
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