プログラミングの授業紹介!

公開日: 2020年1月28日火曜日

算数科の大林です。
今年度の研究発表会は2月7日(金),8日(土)の2日とも授業をさせていただきます。1日目の7日(金)には,算数におけるプログラミングについて提案させていただきます。そちらの授業については,見に来ていただいてからのお楽しみということで,今日は昨年度の研究発表会で提案させていただいたプログラミングの授業をご紹介させていただきます。興味を持った方はぜひ研究発表会にご参加いただけるとありがたいです。


プログラミングアプリは「Scratch(スクラッチ)」を使います。
 新学習指導要領にも,新しい教科書にも紹介されている活動が,「正多角形を描こう」というものです。これ自体も面白いのですが,内角と外角の関係が分かってしまったら後は数値を打ち込むだけになってしまいます。(例えば,スクラッチは「外角」を打ち込まないといけないことや,360÷頂点の数をすると1つの外角がでることなどは追究しがいのあるところです。)
 できたら,もう少しトライ&エラーを繰り返しながらプログラミング的思考を育成できるような活動にしたいなと思って昨年度行った実践が,「スクラッチで正六角形の敷き詰め模様を描こう」です。さっそくどんな活動だったかを書いていきます。

 スクラッチを使って正三角形を描く活動を行った次の時間に,次のような敷き詰め模様を子どもたちに提示します。



 「正三角形を描く」という活動の中でブロックの「ずっと」の便利さを感じている子どもたちは,活動の序盤は「ずっと」をつかって敷き詰め模様を描こうとしますが,描くことができません。1つ正六角形を描いたら,角度を変えて次の正六角形を描かなくてはならないことに気付き,そこからトライ&エラーを繰り返します。2つ,3つと正六角形をつなげることができた子どもたちを褒めて,価値づけていくと,かなりたくさんの正六角形をつなげることができていきます。

 今年度,同じ授業を行ったところ,最終的にはこんな敷き詰め模様まで描くことができた子どももいました。これは私も予想外でした。


 「正多角形を描くために正多角形の描き方を考える」では子どもたちが自ら活動しようとは中々しません。本実践のように「敷き詰め模様を描く」という目的を達成するために,「正六角形の描き方が分からなくては困る」という状況を作ると子どもたちは自発的に考え,勝手にプログラミング的思考を身に付けていきます。

 プログラミング学習もそれ自体の面白さだけで授業を行うのではなく,魅力的な活動(学習過程)の中で学ばせることが大切です。今年度の研究発表会では,新しい教材をご用意しています。子どもたちが活動に前のめりになってプログラミング的思考を発揮していく様子をご覧いただきたいと考えています。

 本校ホームページよりぜひお申し込みをよろしくお願いします。
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