第1学年 繰り上がりのあるたし算(第9時~第10時) 最後です!
公開日: 2024年12月23日月曜日
今回は、繰り上がりのあるたし算「たし算のお話をつくろう」の最後の報告です。
第9時は、最後の問題づくりを行いました。
写真のように、友達と問題づくりの場にやってきて、相談しながらお話をつくったり、絵カードにはない場面を考え出したりする姿が見られました。
また、子どもの中には、お話づくりでつかう絵カードと図、式を関連付けて「かんがえかた」をかく姿もありました。
自分や友達が分かりやすいようにと、自ら図や言葉、式で説明する姿が表出していました。
第10時は、「鑑賞会」として、友達の問題を解きながら、「お話づくり名人」「かんがえかた名人」を見つけていきました。
板書のように、「名人」の基準をみんなで確かめた上で、活動に移りました。
子どもたちは、友達のお話を夢中になって解いていっていました。ただ、難しいと感じたのは、「名人見つけ」です。どの子も友達の名前をたくさん書いていたのですが、その「わけ」が、板書に整理して確認したことと異なるものを書いている子が大勢いました。
1年生の実態として、目の前のことに集中してしまい、仕方がないのかもしれませんが、「数を分解して10のまとまりをつくると、計算しやすくなる」「図や式、言葉があると分かりやすい」といった数学的価値を十分に見いだしていなかったのかもしれません。つまり、「できる・わかるけれど、『よさ』がわかっていない」状態だったのではないかと予想します。 たくさん計算したり、説明を繰り返したりする中で、「よさ」を感じることもあるかもしれません。次の単元「繰り下がりのあるひき算」では、もっと「個の解決に戻す」ことを意識することが重要だと考えます。
ただ、本実践をすることで、次のような姿は多く見られました。
①数に着目して、お話づくりをする。
②図や式、言葉などを使って解決する。
③たし算の場面を自ら考える。
まだまだ改善の余地はあるものの、いくつも成果が見られた実践でした。「お話づくり」によって、子どもの問いや思いを連続させながら、繰り上がりのあるたし算の仕方や計算の習熟、計算カードによるきまり発見が可能であることが示唆されました。
ぜひ、来年度、1年生を担任されることがあったら、やってみてください!
最後まで、読んでいただきありがとうございました!
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