第5学年 「夜空に描く秋の大◯角形」(図形の角) 〜1時間目〜
公開日: 2026年9月27日日曜日
算数科の津川です。
この時間の前の時間に、総合的な学習の時間において、プログラミング「スクラッチ」と出合う時間を設定しました。ここでは、前回のブログでお示しした、空の背景に、星型のスプラウトを置き、プログラムしながら自由に動かす時間を設定しました。
具体的には、スクラッチ自体たくさんのコードが存在するため、制限を与えつつ、プログラミングできるようにしていきました。
上の写真の10個のコードが実際に子どもたちが用いたコードになります。制限を与えることで、友達同士で描いたプログラムを共有する過程で、それぞれが体験したものの接点をできるだけ多くなり、イメージすることができるようになるため、そこに対話が生じることをねらっています。
様々な軌跡を子どもたちが描いていく中で、最後に教師から「このプログラミングでどんなことができそう」かを問うていきました。すると、「流れ星が描けそう」、「絵が描ける」、「星が何度回るかを考えられる」、「星座が作れる」などの意見がありました。図形に着目している言葉も出てきたため、そこで三角形が描けるかを問いました。少し時間を取った後に全体に聞くと、3人の子だけがプログラミングすることができたようでした。この段階で総合的な学習の時間の1時間目が終わりました。
それでは、図形の角の1時間目に入っていきます。
T「三角形」
C「プログラミングで描いた」
T「どんな三角形が描きやすいと思う?」
C「正三角形」
C「同じ角度が3つあるから」
ここで、黒板に正三角形を描いてもらいました。
C「何を使ってもいいですか?」
T「コンパスと分度器、三角定規、なんでもあるよ」
C「60度かあ」
C「分度器を使って」
C「これいいんじゃない?うまくいってるよ」
C「ここが正三角形は60度になってるよ」
C「三角形は180度じゃないの?」
C「ん?」
内角の和に言及した話も出てきましたが、ここは話に飛躍があったため、一旦深くは立ち止まらず、板書のみで終わらせました。
C「正三角形はすべての角度が等しくなるよ」
C「すべての辺の長さも等しかったね」
T「ここまででプログラムできそう?」
C「ええー」
C「まだかなあ」
C「60度にすればできるかなあ」
ここから、プログラムしてみる時間をとりました。子どもたちの様子を見ていると、なかなかうまく描くことができていない子が半数ほどいるような様子でした。60度でそのままやってみると六角形ができているようでした。
T「できましたか?」
C「できました!」
C「まだできない」
T「何度だったらできたの?」
C「120度」
C「どうして120度?」
C「えーわかんない」
C「360で÷3したら120だよね。だから60ってこと?」
C「わかんないなあ」
C「まず、ここが60度だとして、星がこうやってきてるとして、このまま60度動かすとこうなっちゃうんだよね」
C「あっそういうこと!?」
C「えーすごい」
C「だから、120度回さないと60度回ることにならないんだよ」
ここで、コードを黒板上に作ってもらいました。
C「3回繰り返すよ」
C「そうか三角形だから!」
C「これだったら描けそうだね」
ここでもう一度プログラムして、全員が正三角形を描くことができるように時間を取りました。
正三角形を描くことができた姿を見取った上で、先程の全体での共有したことの中で、自分にとって何がよかったかを問いました。
C「図を描いて、どの向きでどう曲がるのかが分かりやすかった」
C「180度がわかりやすかった」
T「180度ってどこにあるの?」
C「そこの1番下のところだよ」
T「何がわかればプログラムできるのかな?」
C「角度がわかったらできるよ」
C「角度がわからないと何度曲がるかわからないし」
C「正三角形の特徴」
C「角度と向きが大切」
C「同じ!」
T「角度ってどこの角度ですか?」
C「ここだよね」
C「三角形の60度」
C「内角だよ」
T「難しい言葉知ってるね」
C「内側の角度っていることだよ」
C「内閣総理大臣じゃないからね」
内角かわかることで、外角を求めることができることを確認していきました。
T「他の形も描けそう?」
C「六角形描けるかも」
C「二等辺三角形描けるよ」
C「直角三角形も」
C「一般三角形もかけるよ」
C「角度を少しずつずらせばいい」
C「角度が全部違うんだよね」
C「できるかな?」
一般三角形をプログラムする時間をここで取りました。
C「できた!」
C「これ、つながる?」
C「できなくない?」
C「三角形じゃないものができたよ」
C「またできないよ」
C「長さとか角度を調節して頑張ったらつながるよ」
多くの子たちが一般三角形のプログラムに苦戦していることを見取り、ここで星空設計図を子どもたちに見せます。黒板上で一度この設計図に三角形を描いてもらいました。さらに、ここから何がわかるとプログラムができるかを問うことで、長さと角度とプログラミングと設計図の対応関係(一つ前のブログで紹介しています)を確認しました。
残りの時間では、この設計図に一般三角形を描き、設計書にまとめる時間を取りました。すぐに作図することが可能になるため、そのまま分度器を用いて角度を測る様子も多く見られました。みんなで秋の大三角形を描くことを共有した上で、冬のダイヤモンドの写真を見せました。C「何これ?」
C「六角形かけるよ」
C「それは正六角形だよ」
C「描けるのかなあ…」
この後、算数図日記に振り返りをかく時間をとっていきました。
内角と外角の関係をまとめている振り返りです。60度曲がるという事はどういうことなのかを黒板に描いた図にわかりやすさを感じ、振り返りをまとめている子がたくさんありました。
正三角形の1つの角が60度であることを、三角形の内角の和が180度であることから求める様子も見られています。次の時間は、この内角の和に着目した振り返りをスタートに、みんなで三角形の内角のが180度であることに目を向けていくことができればと考えています。外角の性質にも着目し始めている様子も見られています。
このようにどこの部分を求めるとプログラムが書けるのか、振り返りにまとめる様子を見られました。
図形の構成要素のことを「特徴」と表現しています。「五角形も描いてみたい」と他の形と発展させて考えている姿もあります。授業の終末には六角形を見せたことで、他の形へと目を向ける様子も見られています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
算数科 津川
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