がい数を使って伝えよう~ミニ新聞で読書冊数向上プロジェクト~③

公開日: 2023年7月2日日曜日

 がい数の単元,第3時です。この時間は,みさきさんの算数日記から課題を立ち上げました。

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T:昨日30000と31000を検討したいとあったけれど,算数日記を読んで,30000冊はいいよっていう人が多かったけど…。

きりお:だめだめだめ。

T:算数日記に,そのことについて新しい視点で考えた人がいたから,紹介してもらいます。

ひでみ:31000と30000はありなのかくわしくやっていないけど,これはどこを見るかでかわるから,「どの位を見るのか」決めた方がいいと思いました。かんたんに概数にできるやり方を知りたいです。あとむずかしいと思ったのは,はなれすぎてもダメだし,近すぎてもダメだということです。そこが難しいと思いました。

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この算数日記をきっかけに,前時で出た「32000」「31500」「30000」について,どの位に着目していったのか,振り返っていきました。

この中で,子どもたちがよく発言したのは「半分」という言葉でした。例えば,

「32000の時は,31526冊の526は,1000の半分の500より近いから,百の位に注目して約32000になる。」

のように考えていきました。このことを基に四捨五入という数の処理の仕方を確認しました。

そして,31000について考えた時,疑問をもつ子が出てきました。

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T:それじゃあ,31000はどの位に着目したんだろう?

ふみや:ぼくは,分からなくって…。四捨五入するときに,5以上は次の位に切り上げるから,それだったら32000じゃないかなって。

みさき:これは切り捨てだよ。

ふみや:でも,四捨五入だから…。

T:「四捨五入」って言っている気持ち,わかる?

やまと:四捨五入にしたら,半分より526より上で,1あげるはずだけど,なんで31000にしたのか。

T:これはどういう風に概数にしたんだろう?

C:全部切り捨てた。

こうた:それだったら,四捨五入のルールがかわってしまう。

C:でも,そういう方法もあるんじゃない?

T:わからんていうのは,大事だね。実は,「四捨五入」とはちがうけど,こういう概数の仕方もあるんだよ。なんかよさはあるのかな?

よしと:ない,まったくない。

こうた:いやでも,きりがよくなって分かりやすくなるんじゃない?

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このようにして,「四捨五入」という数の処理の仕方だけでなく,「切り捨て」という方法があること,反対に「切り上げ」もあるということを確認していきました。

よしとさんは「切り下げ」の必要性について疑問をもっているようです。子どもたちは,「がい数にする」=「四捨五入をする」と考えてしまうことがあります。よしとさんのような疑問を大事にしていきながら,本単元の中で,3つの数の処理の仕方(「四捨五入」「切り上げ」「切り捨て」)のよさを感じていってほしいと思います。

このあと,前時からの課題だった「がい数の見やすさ」について問うと,「確かに見やすい!」「分かりやすい!」という発言がありました。

最後に「この方法を使うと現状が分かりやすく伝えられそうだね。」と子どもたちに伝えると,「たしかに,現状も調べないと。」と子どもたちから反応が返ってきました。

次時では,現状を把握するためにグラフづくりをしていく予定です。



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