がい数を使って伝えよう~ミニ新聞で読書冊数向上プロジェクト~④

公開日: 2023年7月4日火曜日


 がい数の第4時です。

前時で「現状を把握したい。」と意見があったため,子どもたちに読書冊数のデータを見せたあと,本時で何をするのか,いっしょに話していきました。

子どもたちとやり取りをしていきながら,「昨年度と今年度を比較するとよいこと」「みんながパッと見て分かるようにグラフを使うこと」を確認していきました。

今年度のデータで分かっている4・5月の読書冊数の合計を昨年度と比較することを決め,棒グラフに表していきました。

ちなみに,本時では,グラフの目盛りの最大値と最小値を考えさせたかったので,あえて目盛りがない状態でグラフの枠を配付しました。

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T:だれか,こんな風にしたよって教えてください。

りょうた:ここはこんな風にして,1目盛りは100にして。0から4400までは省略して,4400から始めたんですけど,4400から始めたわけは,合計の令和5年度の4456を切り下げして,それをここにかきました。

C:え,でも,四捨五入せんといかんくない?

みさき:でもきりが悪くない?

T:最大は?

りょうた:最大は4800。

ゆうた:令和4年度の合計は,4804だから,4が足りないから入らないと思う。

C:たしかに。

T:りょうたさん,反論ある?

りょうた:4くらいはいいと思う。

だいき:でも正確に表した方がよくない?

りさ:いや,1とか全然分からんくない?

はる:100のうち1とかわからないからいいんじゃ?

T:みんなどう思う?

はる:1めもりが100だから,100のうちの1って少ないから,かいても分からないかもしれない。

ゆうた:合計を知らない人は,分からないといけないから,ちゃんとかいた方がいい。

りさ:だったら,一番上のところに…。このままだと,4804だとは分からなくて,4800になるから,グラフの上のところに数字かくといいんじゃないかな。

T:なるほど。このままだと4800に見える。でも,4を正確に表すのは,難しい。これって,本当は4804だけど,4800っていうのは,概数に近いのかな。だから,あいりさんは,ここに数字を書くといいと。

T:この目盛りにするよさってあるのかな?

るな:差が分かりやすい。

ふみや:くわしく表せる。正確。

C:ちがいがわかる。

C:この方法は,四捨五入じゃなくて,切り捨てだね。

T:なるほど,四捨五入じゃないんだ。4400っていう切り捨てなんだ。ゆうだいくんの意見だと,4804じゃなくて,4900にするんだったら,この処理なんていう?四捨五入?切り上げ?切り捨て?

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このように,グラフの目盛りを子どもたちに自由に考えさせたことで,目盛りの最大値や最小値を決めるときには,切り上げや切り捨てといった数の処理の仕方をする場合があることが明らかになっていきました。

他にも,四捨五入をしてグラフの最大値と最小値を決めた子もいました。

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T:まだありますか?省略使ったっていう人?

しゅうや:間を100にして,0~4000は省略して,4100から5000にした。

T:1目盛り100にして,最大は5000。最初は4100。最大5000にした人?(10人ほど挙手)けっこういるね。なんで最大5000にしたの?

じゅん:令和4年度の合計が5000に近かった。

C:きりがいい。

ゆうた:4900もきりがいいけど。

りさ:大きい方が令和4年で,大きい方が入らないといけないから,百の位を四捨五入して,5000。

T:最少は4100なの?何か理由はる?

しゅうや:なみなみ線の上は,4000。

T:4000なんだ。最少は4000。なんで4000?

しゅうや:3000にすると,いらいない部分が結構多いから。

だいき:きりがいいし。4000だと,線の位が4000だから,4000なら必ず入る。

T:あいりさんは,5000のとき,百の位を四捨五入したけど,こっちは?

りさ:私は,4456の百の位を四捨五入した。

T:なるほど,目盛りを決めるときには,四捨五入したり,切り上げしたり,切り捨てしたりしたんだね。それじゃあ,自分たちの低・中・高をしていきましょうか。

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この後,グラフを配り,自分たちがミニ新聞をかく相手(低・中・高)に向けて,棒グラフを書いていきました。

そして,1時間目のときミニ新聞に「子どもたちが目標の貸し出し冊数を書くとよい。」と言ったことを取り上げ,「いつのデータを参考にすると,目標の貸し出し冊数が決められそうか?」と問いました。

すると,「夏休み明けの8月~10月の目標を決めるとよいのではないか。」「そのために令和4年度を参考にするといいと思う。」などの発言があったため,次時では,令和4年度の8~10月の読書冊数を確かめていくことを確認し,本時を終えました。



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