附属小のまわりってどんなとこ?~データから読み取ろう~② 【単元の構想:具体的にどうする?】
公開日: 2026年7月1日水曜日
本校5年目の内田です。今回は、2年生の「資料の整理」の単元の構想についての具体を伝えたいと思います。
前回のブログで、単元の構想として大事にしたい3つのことをお伝えしました。
1.子どもたちが簡単な表やグラフにしようと思う「目的意識」の設定
2.子どもたちの学ぶ文脈に沿って、簡単な表やグラフが表出するようにすること
3.簡単な表やグラフをもっと分かりやすくすることで、観点を変える考えが表出するようにすること
それぞれについて、説明していきたいと思います。
1.子どもたちが簡単な表やグラフにしようと思う「目的意識」の設定
これについては、生活科の授業で行いました。まず「町たんけんの単元のゴール」として、話す中で、子どもたちは「図鑑」「ポスター」「本」などにしてまとめたいという様々なアイディアが出てきました。それぞれの理由を話す中で、「1年生に」「3年生には…」と他者意識をもち始める姿がありました。そこで、「在校生に伝える」を大きな方向性として、単元のゴールを考えることになっていきました。
次の時間には、①「在校生にどうなってほしいのか」、②「伝わるとどうなるのか」、③「どんな方法で伝えるのか」の順で考えていきました。
結果として、「在校生に附属小のまわりのわくわくやすてきさを伝えるために、ポスターの掲示と放送による呼びかけをする」と決まっていきました。
「図鑑大好き」な本学級の子どもたちが、教師が方向づけなくてもポスターを真っ先に選択したのは、少し意外でした。これは、①と②について先に考えたからだと分析します。「伝えたらどうなるのか」、そのイメージをもったからこそ、「ポスター」という「伝える方法」を選択したのだと思います。
改めて、何をどの順で問うのか、大事だと感じた1時間でした。
2.子どもたちの学ぶ文脈に沿って、簡単な表やグラフが表出するようにすること
これに関しては、生活科の「町たんけん」と算数科をいつつなげるのか、を考えました。当初、
①生活科「町たんけん」で3コースに行く
②算数「資料の整理」で簡単な表やグラフをつくる
③生活科「町たんけん」でのポスター作成をする
という、ハンバーガー型?サンドイッチ型?の単元を構想しました。算数科では「3つのコースの合計」で「附属小周りの建物の種類と数」をまず表やグラフにした上で、「でも、京町コースは、公園がなかったのに、合計だと5つも公園がある…。おかしいのでは?」という気付きから、観点を「コースごとの公園の数」に変える。という流れでした。
ただ、こうすると、「町たんけんする中で、子どもたちの気付きは広がったり、深まったりしない」「子どもたちはコースごとに数を明らかにしたいと思うのではないか」ということから、次のように構想しました。
①生活科「町たんけん」 京町コース(熊本城方面)
②算数科「資料の整理」 京町コースの分析
③生活科「町たんけん」 上熊本コース(上熊本駅方面)
④算数科「資料の整理」 上熊本コースの分析
⑤生活科「町たんけん」 池田コース
⑥算数科「資料の整理」 池田コースの分析
⑦算数科「資料の整理」 観点を変えて分析
⑧生活科「町たんけん」 ポスターの作成、放送内容の検討
と生活科と算数科を繰り返す単元構想にしました。これにより、町の建物や施設に対する気付きを広げ、深めるとともに、算数科での学びも充実していくようにしました。
3.簡単な表やグラフをもっと分かりやすくすることで、観点を変える考えが表出するようにすること
これは、上の単元構想の⑥→⑦にあたる部分です。
④の時点で、子どもたちは、「○○が多い」としたときに、コース内で見るときと、コース同士で見る時があると考えます。その上で、⑥の授業では、3つのコースを比較し始めると予想します。でも、これは、とても難しいことです。(2年生にとっても1年生にとっても)だからこそ、もっと分かりやすくしようと考えるはずです。そうすれば、子どもたちは、「○○コースの建物の種類と数」という表やグラフから、「コースごとの公園の数」という表やグラフに表し直していくのではないか、と考えました。つまり
④:コース同士比べると、そのコースの特徴がわかる!
⑥:でも3つのコースって比べるのが難しい
⑦:そっか!公園の数だけの表やグラフにすればいいんだ!
という反応を子どもたちがしていくことを期待します。
以上、とても長くなりましたが、それぞれの構想のポイントについて伝えさせていただきました。次からは、実際の子どもたちの姿をお伝えしていきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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