数のまとまりを見付けよう~第0時~

公開日: 2025年2月12日水曜日

 本校三年目の内田です。

今回は、現在の子どもたちの姿について報告させていただきます。

子どもたちは、1月から、生活科の学習において、「ある実」と出合いました。「これなんだろう?」「なんか変な実」などといいながら、その実を観察する子どもたち。

他にも、「冬の植物」を見付けていたので、それらを画像検索にかけてみると、子どもたちが見つけた実は、「ムクロジの実」ということが分かりました。そして、この実の果皮から「シャボン玉石鹸」ができることも分かりました。

「やってみたい!」ということになり、様々な大きさのペットボトルに水を入れて比較しながら確かめていきました。(予想の段階で、シャボン玉石鹸が作りやすいペットボトルの大きさの予想に違いがあったので、比較して実験していきました)

この後も、「ムクロジのシャボン玉石鹸」の追究は続きます。果皮の砕き方、ペットボトルの大きさ、水の量、水につける時間、実の新しさなど、様々な検討事項を比較しながら、石鹸の成分であるサポニンが果皮から出ていること、時間がたつと水の色が変色することなどを明らかにしていきました。



ちなみに、この生活科の学習と並行して、算数科では「大きな数」を学習していました。集めたムクロジの実やシャボン玉に使う材料の数などの数え方は、算数科で行いました。

実際に数えて見ると「先生、まだ全然実が足りません!」と気付き、休み時間にムクロジを集めに行く姿もたくさん見られました。ある子は、「ムクロジの実で算数も考えられるんだ!」なんて感動していました。

さて、シャボン玉石鹸でムクロジの実への気付きが深まってきた子どもたちは、次に種に注目しました。「なんかほわほわがついている」「かたい」「羽子板に使われるらしい!」などつぶやいていました。そして、「このムクロジでまたおもちゃ作りしてみたいな」という発言から、前回おもちゃ祭りに招待してくれた2年3組と、ペア学級である6年3組を招待することとなりました。

 その後、せっかく冬に見つけたので、(実際に実がたくさん落ちるのは6月頃らしいです。)冬の遊びである羽子板で遊びました。この経験も生かしながら、種を観察し、そこから得た気付きを生かしたおもちゃをつくっていくことになりました。

 

 現時点では、だれがどんなおもちゃを作るのかが決まっています。ただ、おもちゃを作る数が決まらないと、他の材料がどれだけ必要か分からないということで、種をどのようにして配って、いくつ使うのかを考察する必要が出てきています。

  このようにして、ムクロジの実をきっかけとした学習が進んでいます。そして、「種をどのようにして配るのか」「いくつ配るのか」「それによって、おもちゃはいくつできるのか」を算数の時間で考えていく予定です。

 

※なお、ムクロジを使った実践は、本校で以前生活科を担当されていた坂口静磨先生からご助言をいただいています。指導案については、平成三十年度の研究発表会における指導案が残っています。より本質に迫ったものが載っていますので、興味がある方はぜひ、そちらもご覧ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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