「つまようじタワーを設計しよう!」3時間目(R6年度研究発表会に向けて⑧)
公開日: 2025年2月7日金曜日
算数科の津川です。
この時間は実際にカラー画用紙を用いて立体を作ってみることを行っていきます。この単元の中では、タワーを2つ作成していきます。なぜ2つ作成するかというと、1つはそれぞれの班のオリジナルタワーですが、もう1つは三角柱のモデルタワーを作成して、子どもたち全員が共通で考えることができるものを準備しておこうと意図しているためです。
したがってこの時間は三角柱のモデルタワー(カラー画用紙版)を製作することに中心に活動を行っていきました。
まず初めに、子どもに振り返りを読んでもらいました。この振り返りを取り上げた意図としては、複数の値が出てきたときに表に整理すると新たなきまりが見えてくることを振り返りにかいていたので、この価値を共有したいなと考えたからです。
C「今日は辺、頂点、面を表で求めました。表にすることで色々なことがわかりました。私が思ったことは辺+頂点+面の合計が6ずつ増えていたことです」
ここから、この時間の活動の見通しを立てていきました。
T「前回の授業で何をしましたか?」
C「展開図を描きました。三角柱の」
T「ちょっとどんな形になったか空中に描いてみて」
このように問うたのは、前時の段階で子どもたちが描いていた展開図の側面の形は長方形で、その他の形を描いている子がいなかったからです。ここで、側面まで三角形で描いている子がいた場合は、ノートに描かせるなど、丁寧に扱うべきところだと考えていました。子どもたちはそれぞれ、前の時間に考えた展開図を描いていました。
その様子から複数のパターンを見取り、子どもにその概形を黒板に描かせていていきました。
3人の子どもたちが黒板に展開図を描いたのですが、描いている途中には他の子どもたちが自分の描いた展開図と比べて考える姿がありました。
C「三角形は2つ同じものを使わないといけないね」
C「もう1つの展開図と一緒じゃない?」
C「底面は合同を使っているよ」
C「側面は長方形になるね」
T「底面と側面はいくつありますか?」
C「底面は2つと側面は3つあります」
そして、高さがこの展開図のどこにあるのかを確認した上で、「高さ10cmの三角柱」を作ることを子どもたちに伝えました。
C「三角形は正三角形がいいな」
C「正三角形じゃなくてもいいということだね」
C「でも正三角形が綺麗だしなあ」
このようなことを言いながら班の活動に戻っていきました。
ここからは班の活動の様子をまとめます。
C「正三角形がいい」
C「ここは何cmがいい?」
C「5cmにしようかな」
C「二等辺三角形にする?」
C「いや、正三角形の方が作りやすそうだよ」
C「分度器で三角形の部分を作ろう」
C「うまく描けてる?」
C「三角形はどこも5cmになるはずだけど、ここの部分は4.5cmになっているよ」
C「内側の線はどうするの?」
C「ここの部分は切らないよ。折り曲げるだけの線になる」
このような姿を見取りながら、全体でこの対応関係についておさえていくことにしました。
T「うまくいかなかったなっていう班ありますか」
C「なんか出ちゃってるんです」
C「はみ出てる」
C「底面の三角形がはみ出ちゃってるの」
C「どうすればいいんだろう」
C「三角形を合わせるといいんじゃないかな?」
C「強引にしちゃったよ」
C「底面の形が大切だよね」
C「三角形の1辺の長さを考えなきゃだよね」
ここで、黒板を使いながら、底面と側面の同じ長さになっている辺を確認した上で、自分たちのオリジナルタワーも作ってみることを促していきました。
オリジナルタワーが完成してきた時点で、重さに耐えられるかを実験して考える班も出てきました。
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