数のまとまりを見付けよう~第1時~

公開日: 2025年2月13日木曜日

 本校3年目の内田です。

今回は、明日の研究発表会で行う授業の前時を紹介します。

 それぞれのチームを確認した後、ムクロジの種をどのように配って分けていくのかを尋ねました。すると次の3つの案が出ました。

 


①みんなに同じ数ずつ配る。

②同じ数ずつ配って、あまったら自由に使う。

③自由に配る。もし足りなくなったら、多い人からもらう。

 これらの配り方に対して、子どもたちは、口々に「足りないよ!」「ムクロジがなくなったらどうするの?」など自分の意見を話していきました。

 ゆうたさんは、「今出てきた意見だと、集めたムクロジの数をこえて多すぎる」と発言しました。そして新たに「1つのチームに10こ」というアイディアを出しました。

 

それぞれの思いがあり、なかなか配り方が決まりませんでしたが、少しずつ「同じ数ずつがいいのではないか」となっていきました。そこで、

「もし1人2こずつなら、みんなのチームは、ムクロジの種が何個になるのか、調べてごらん」と伝えて調べていきました。

 


具体的な数が明らかになったことで、1人2個だと、ムクロジ6こ使うおもちゃは、そもそもおもちゃが作れないことが明らかになりました。

一方で、人数が多いチームは、種が多くなりすぎてよくないと感じる子もいました。

 子どもたちは、1人分の数よりも「合計」に目が向いているようでした。

 ただ、この時に、6人チームが多いことから、12個の種が配られるチームが多かったので、「1つのチームに10こ」の考えを想起させた上で、「もし1チームに12個ずつ配ったら、おもちゃはいくつできるのか?」と問うていきました。

 子どもたちにはムクロジの種の実物とムクロジの絵も使えることを伝え、調べていきました。


結果として…

①おもちゃに2個使うチーム→おもちゃは6つ

②おもちゃに3個使うチーム→おもちゃは4つ

③おもちゃに6個使うチーム→おもちゃは2つ

であることを、式やムクロジの絵の操作で明らかにしていきました。数のまとまりに注目し、等分する姿が多く見られました。

 


結果として、できるおもちゃの数が26こになることが分かりました。

子どもたちに、26こできるんだけど、1チーム12個という配り方どう思う?と問いかけると、

「多い!」

「大丈夫じゃない?」

と多くの子が発言する一方で、首をかしげるえいたさんの姿がありました。そこで、えいたさんに発言を促すと、

「2-3と6-3を招待するんでしょ?それなら、72人いるはずだから…。ぼくは少ないと思う。」

と話しました。この意見をきっかけに、「確かに少ないのかも…。」と子どもたちの気持ちが変わり始めました。ここで、近くの人と、もう一度、えいたさんの意見がどういうことなのかを確かめさせると、多くの子が「種が足りない」ことに気付きました。

 本時は、ここまでで算数絵日記をかくことになりました。

 

次時は、いよいよ研発です。子どもたちの中では、種を増やす方に考えが向かっています。ただ、チームにいくつ
配るといいのかまでは見通しが立っていません。12個より多くしたいという絵日記を基にしながら、15個の場合を考えていければと思っています。

 

子どもたちは、「18」に気付くことができるのか、とてもたのしみです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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