どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション~ 第3時
公開日: 2026年2月21日土曜日
本校算数科の内田です。
今回は、どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション~の第3時について報告します。
<授業のねらい>
本時では、1/3及び1/5ピースをつくる中で、台紙の大きさを変えて(12cmから15cmへ)1/5ピースをつくる姿を引き出していきます。このことにより、次の2点をねらっています。
①分離量の分割の前に、連続量(長さ)の分割を行い、分離量の分割への接続(次時)を図ること。
②15cmの正方形を分割した結果を振り返り、同じ1/3ピースでも、もとの大きさが異なると、できる大きさも変わることを実感すること。
<授業の実際>
1.導入
まずは、「算数絵日記あのね」の中で、「もっと形を作りたい」という記述を取り上げました。その上で、前時に作ったピースを振り返る中で、1/2ピースと1/4ピースの間である1/3ピースを作ってみたいという思いを引き出しました。
2.展開
①1/3ピースを作る。
子どもたちは、何とか1/3ピースを作ろうと試行錯誤していました。そのような中、れいあさんが、「三つ折り」による1/3ピースを作りました。ただ、その姿を見ていた子たちが次のようなやり取りをしていました。
しんじ:それじゃあ正確にできない
しょう:たしかに。12cmだから…
しんじ:あ!4×3=12だから、4cmずつにすればいいんじゃない?
このようにして、長さによる分割が表出してきました。
②1/5ピースを作る。
「1/2、1/3、1/4ピースができたね。」と確認すると、自然とじゃあ1/5ピースだ!という声が聞こえてきました。しかし、12cmではとても難しく、長さで分割しようにも、「5の段にないからできない!」「1/6ピースならできるのに」という発言が出てきました。この「1/6ピースならできる」の意味を問い返し「2×6=12」になることを確認した上で、「じゃあ、5の段でできるときはどんな時?」と尋ねました。すると、5×3=15(本来は3×5が正しいのですが)であることに気付き、15cmの正方形ならできるという見通しが立ち、実際に15cmの正方形を渡して1/5ピースを作っていきました。
ちなみに、一般的に販売している折り紙は15cmが多いので、もともとクラスで使用しているものをあえて出しました。(こちらが、意図していたことが子どもに伝わらないように)
③12cmの正方形と15cmの正方形の1/5ピースを比較する。
②の段階で、子どもたちは
・12cmで何とか1/5ピースを作ろうとする子
・15cmで長さの分割で1/5ピースを作ろうとする子
に分かれました。それぞれで1/5ピースができたので、それらを提示しました。その上で、「1/5ピースなのに、大きさが違うね…。」というと、「だって、12cmと15cmだから!」ともとの大きさの違いに気付いていきました。
<考察>
〇 1/3ピースを作ることで、長さを分割する姿が表出した。
〇 1/5ピースを作ることで、もとの大きさを変える姿が表出し、もとの大きさの違いによる分数の大きさの違いが明らかになった。
これらの姿により、1/□コレクションという単元のゴールが子どもたちとって、1/3や1/5ピースを作るきっかけとなったと言えると思います。
また、子どもたちは、「図画工作科のためのピースづくり」という動機付けから、「様々なピース(分数)を作ってみたい」という動機付けに変わっていると思います。この動機付けの変化は、算数の世界に入ってきている変化だと感じています。他教科との関連の時は、この動機付けの変化が重要であり、それを引き起こす(?)要件を明らかにしたいと思いました。
本時の板書
0 件のコメント :
コメントを投稿