どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション 第4時~

公開日: 2026年2月24日火曜日

 

本校算数科の内田です。

今回は、どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション~の第4時について報告します。

<授業のねらい>

本時では、マス目のある台紙を分割する中で、分数とかけ算の関係に気付いていきます。このことにより、次の2点をねらっています。

①倍と分数の関係に気付くこと

②個数(分離量)についても分数の考え方ができることを知ること

 

<授業の実際>

1.導入

まずは、前時の「算数絵日記 あのね」を読むことから始めました。下にあるような「折り目」という言葉を使っていた2人の算数絵日記を読み、考え方の共通点を問いました。


その上で、第1時において、単位長方形を利用して作った、階段状の1/2ピースを振り返ったり、正方形の形が多く使われているステンドグラスの作品を提示したりして「確かにいろいろなピースが作れるかもしれない」という見通しをもたせました。

 2.展開

① 12マスの長方形を1/2ピースにする

 まず、子どもたちに最後の長方形の台紙に12マスかかれたものを提示し、それを1/2ピースにしていきました。子どもたちは、「これなら、いろいろできそう!」「6マスだよね」と言いながら、様々なピースを作っていきました。

 全員が1つ思いついた時点で、一度、どんなピースができたのかを共有していきました。

 考え① ちょうど半分で分ける


 考え② 階段状に分ける



 この2つが1/2ピースと言える理由について、子どもたちは、「形が同じだから」「マス目を数えたら同じ大きさ(6つ)」という説明をしていました。

 

② 他の1/2ピースを作る

 授業前の予定では、このあと、1/2と2倍の関係を捉えることに向けて、他のマス数(16マス)で1/2ピースづくりをしようと考えていました。しかし、「(6マス)だったら他の1/2ピースも作れそう!」「形が違ってもいいなら…」などつぶやく姿が出てきました。これは、形ではなく大きさに注目して分数の大きさを捉えるきっかけになると思いました。

 そこで、「他の1/2ピースもあるの?」と問い、それを見付ける活動に変えました。

 すると、予想通り、下のような1/2ピースを考える子が出てきました。


 この考え方を提示すると、次のようなやり取りが出てきました。

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ゆい :1/2ピースとは言えない!だって、数は同じでも大きさが違うから。

Ca :そうそう!重ねても同じ形じゃない。

まき :いや、言えると思う。だって、12の半分は6でしょう?

T  :12の半分は6ってどういうこと?

れいあ:もともと12マスあって、その半分の6マスってこと。

えいた:でも、前さ、1/2っていうのは、もとの大きさを同じ大きさに分けることだから、同じって言えないんじゃない?

T  :「前」っていうのは?

えいた:ほら、あそこに書いてある。


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 このえいたさんの捉え方は、とても意外でした。「大きさ」に着目し、分数の意味を基に説明していますが、結論としては、「同じ1/2ピースではない」ということでした。2年生の子どもたちにとっては、「形」「大きさ」の違いが明確ではないようです。聞いていた子たちもそのような様子でした。

 そこで、いったん、1/2ピースと言えないと考える子たちは、形に注目していること、言えると考える子たちは、数に注目していることを確認した上で、具体例を示しながら「形」と「大きさ」の意味の違いを一緒に考えていきました。

 すると、「大きさと形って似ているけど、違うんだ」「もとの『大きさ』なら1/2ピースって言えるんだ」と納得していきました。

 

この後、もし16マスなら…?について少しだけ考え、本時の授業を終えました。

 

<考察>

〇「折り目」という言葉から、自然と「マス目による分割」につなげることができた。

〇これまで「もとの大きさ」として折り紙を捉えてきたので、マス目の分割にも抵抗なく取り組んでいた。

〇子どもたちは「形」を判断基準にしていた。図画工作科との関連でピース作りをしてきたことで、よりそれが強化された可能性もある。今後も、「大きさ」に着目できるような手立てが必要である。

 

次の時間では、分数と倍の関係を扱うとともに、数(大きさ)によって分数を捉えることを更に意識させていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

第4時の板書


 

 

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