どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション~ 第5時
公開日: 2026年2月25日水曜日
本校算数科の内田です。
今回は、どんな分数がつくれるかな?~1/□コレクション~の第5時について報告します。
<授業のねらい>
本時では、マス目のある台紙を分割する中で、分離量に着目して、分数の大きさを捉えるとともに、分数と倍の関係を振り返っていきます。このことにより、次の2点をねらっています。
①倍と分数の関係に気付くこと
②個数(分離量)についても分数の考え方ができることを知ること
<授業の実際>
1.導入、「同じ大きさ」に注目したことを振り返り、「他のピースもできそうだ」という算数絵日記を読んで、本時の活動に入っていきました。

2.展開
① 12マスの1/2ピースと1/3ピースを作る。
今回は、切らずに塗るまでにしました。既に、これらの分数のイメージは子どもたちももっているからです。12マスの1/2ピース(6マス)は、前時でも扱っており、全員が6マス分で作ることができました。
次に1/3ピースを作ると、子どもたちは、その求め方に違いがあることに気付きました。
4×3と3×4です。分数とかけ算(倍)の関係に迫るずれだと思い、丁寧に取り上げることにしました。「3つに分けるから3×4でしょ?」「いや、それだと1/4ピースにならない?」など発言をしていました。しかし、4×3に納得できない子もいたようだったので、実際に、3×4と4×3になるピースを調べました。
これにより、1/3ピースのマスの数は、4(マス)×3(倍)=12(マス)であることが確認され、1/3と×3の関係も明らかになりました。
その後、16マスの正方形(12cmの正方形)の分割を行いました。1/2ピースをした後に、自然と「1/3ピースはできないよ!」という声が。この声をきっかけに考えてみると、できるとできないに分かれました。
できないといった子は、□×3=16になるものは、3のだんにないという説明をしましたが、できるといった子は、「マスを気にしないならできる!」と説明しました。
子どもたちが「数(大きさ)による見方」と「形による見方」を働かせている瞬間でした。このような姿は、やはり前時までの学びが大きく作用したと考えます。1/3ピースを長さや感覚によって分割した経験と、同じ大きさに着目した経験があったからこその姿だと思います。「もとの大きさ」でいうならば、16マスを「1」としてみた子と、折り紙全体を「1」としてみた子が表出したと言えます。
授業の流れとしては、ここから自由に作る時間を設定するべきですが、その前に、ある子の悩みを紹介しました。「実は1/3ピースを作るときに、同じように折り目みたいなのができたんだけど、何ピースっていえるか悩んでいるんだよ」と伝え、下のように分割された折り紙を提示しました。
すると、次のようなやり取りが出てきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
C :おお~!なにそれ?
C :面白い!
C :確かに…。周りの(直角)三角形は1/8ピースだよね。
T :ちょっと調べてみようか。
C :あっこれ1/8ピースだ!ここに小さい直角三角形があって…
C :なんか重ねたら、1/8ピースになるかも…。
T :どうだった?
おうり:1/8ピースでした!ほら、ここに線を引いてみると、小さい直角三角形2こで1マスになって、8マスになるでしょ?
T :どういうこと?
りいさ:ほら、ここに線を引いてみて、直角三角形の1/8ピースの中に、三角形が二つできて、同じように、正方形の中にも2つ三角形がある。
えいた:同じ大きさになっているってこと?
りいさ:そうそう。
T :ちょっと、実際に切って重ねてみようか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
子どもたちは、大きさに着目して1/8ピースであることを明らかにしました。前時と本時の学びを振り返る、よい悩みだったなと思います。
この後、子どもたちは、12マス、16マス、25マス(15cmの正方形)をもとに、様々なピースを分割していきました。
<考察>
〇4×3と3×4のずれを取り上げることにより、分数とかけ算(倍)の関係が明らかになった。
〇1/3ピースを作った経験があったことで、マスの数を分割する際も、もとの全体の大きさに着目して考察する姿があった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
第5時の板書
0 件のコメント :
コメントを投稿