かけ算(1)〜かけ算の世界を拡げよう〜 「さくらんぼ計算で3×6をしよう」16時間目

公開日: 2023年11月11日土曜日

 この日は、3の段を全部作り上げたあと、下の写真のような振り返りをかいている子どももいたので、3×6をブロックで表して、そのブロックと連動させながらさくらんぼ計算をすることで、さくらんぼ計算による分配法則へとアプローチしました。



・・・

 



T「3×6の6をどう分けたのかな?」

C「3と3に分けました。」

C「他の分け方もできそう。」

T「じゃあブロックを3と3に分けて。」

 すると、たてが6列、横が3列の18個のブロックを横に1列と1列と4列に分ける姿がありました。

T「これは何×何かな?」

C「それは3×2だ。」

C「下は3が2個だから・・・」

C「3×3。」

C「いや3×1だよ。」

  子どもたちの中には、ブロックが縦横並んでいる状態を「縦のまとまり」もしくは「横のまとまり」と捉えることを難しく感じている子もいるようでした。

C「別の方法もあるよ。」(ブロックを再び動かしなおす)

C「3と3に分けてる。」

C「さざんが9になってる。」

 

 ここで、横のまとまりとして見ることで分けることができたことを確かめていきました。

子どもたちに、このあとの式を尋ねたところ、上の写真の式を書き足しました。

C「お尋ねです。その式はどういう意味ですか?」

C「最初の式と同じになってしまうかもしれないけど、分けた式をたして3×6にしました。」

分解した数どうしをそのまま足して、6に戻し、3をかけることにより18をつくるという操作を行なっていました。

 

C「他にもあります。」



C「あれ?18かあ(答えはあってる!)

C「9+9になってる。」

C「似ています。」



C「言いたいことは同じなのかな?」

C「一番下がちょっと違う。一番下がかけ算になってる。」

C「答えは一緒だけど、9が2つ分だから。」

 

 この後、出てきた式と先ほど並べたブロックを結びつける活動を行いました。



C「3×3のここは、3個のかたまりが3個になっているよ。」

 3×3の式とブロックの3×3のかたまりを青色で囲みました。同じように、赤色でもう1つの3×3のかたまりとブロックを結びつけました。

そして、最後に9のまとまりを合わせることに目を向けていきました。

C「9+9でも表せるし、9×2でも表せるね。」

 

・・・

 

ここまできて、他の分け方をしている子を指名しました。

C「(このさくらんぼは、できるかわかんない。」



  3ずつ分ける操作と同じように、3×6のブロックを、5と1のまとまりに分けさせました。

その後写真の左下の式を書き、18をつくっていきました。

 

この時間の子どもの振り返りですが、今までのさくらんぼ計算はどのように分けてもつくれることに気づいてきているようでした。



 

さくらんぼ計算を単なる数の処理に終始するのではなく、実感を伴ってほしいと思い、この時間は、図と式を結びつけて考えることを重点的に行いました。次の時間はいよいよ5の段に移っていきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

算数科 津川
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