け算(1)〜かけ算の世界を拡げよう〜 「3×4はどう計算するの?」14時間目
公開日: 2023年11月5日日曜日
この時間も、子どもが見つけてきた、かけ算の状況からスタートしていきました。
C「キャンディーが3個で、その袋が4つある。だから、3×4になります。」
C「昨日のみたらし団子と似てる!」
C「みたらし団子と計算が逆になってない?」
C「じゃあ12かも!」
C「チーム図を使って説明したい!」
C「さくらんぼも!」
大型テレビに映しながら、どこが3でどこが4なのかを確かめていきました。その中で、前時の学習とのつながりを見出し、今回の3×4の説明を試みようとする子が多かったので、課題を確認して、個で考える時間をとりました。
・・・
C「これはどういう計算ですか?」
C「てんとう虫のてんてんの図で考えました。」
C「これは式を表しています。」
C「一番右の虫は何?」
C「ここが答えになるよ。」
C「足の数も答えになってるよ!」
・・・
C「3と4は何?」
C「縦が3で横が4を表しています。」
C「これは4×3じゃない?」
C「3×4もできる。」
C「かけ算は反対の式でも答えが同じになるね。」
C「縦でみたら、3×4になる。」
C「横で見たら、4×3になる。」
C「3+3+3+3になってる。」
C「どうやって計算したの?」
C「3と3を足して6をつくって、もう1個の3どうしを足して6にして、合わせて12をつくりました。」
C「わかりやすい!」
C「トーナメント図みたい!」
・・・
C「4を2と2に分けました。そこから、3×2で6をつくって、残りの2とかけて12をつくりました。」
T「さくらんぼになりましたね。」
その後、上の写真の下にあるようなあめの図を描いた子が説明を始めました。」
C「似ています。3つずつキャンディーがあって、その3つずつが4袋分あります。」
C「これもさくらんぼ計算なってるね。」
C「3を2と1、4を3と1に分けて、2と3をかけて6、1と1を足して2で6と2をかけて12になりました。」
子どもたちの様子を見ていても、これらのさくらんぼ計算の表現の違いに気づいたり、本当に合っているのかと自ら立ち止まる様子はまだ見られませんでした。図と式が関連していないため、数の操作についての実感を伴っていないことが前時同様の原因と考えました。そこで、今までの学びを振り返って、考えどうしのつながりが見えないかを全体に問いかけました。
C「1つ目のさくらんぼ計算と、その下のあめの図はつながらないかなあ」
C「あめ玉3個の、もう1袋足した時!これは3×2になるよ。」
T「じゃあ6×2ってどこにあるの?」
C「その横にあるよ。」
C「もう1個のまとまりが6になってるから、6×2があるよ。」
最後に、図と結びつけて式を考えることで、さくらんぼ計算の意味をもう一度考える時間をとりました。振り返り前の今日の学習でわかったこと、とわからなかったことを共有する時間では、最後の6×2は「さくらんぼ計算でいいのか」という話し合いをしているところもありました。
今の所、子どもたちが捉えているさくらんぼ計算は結合法則、分配法則、法則に従わない数の分解による数づくりと分かれています。さらに操作的活動を加えていくことにより実感を伴いながらかけ算の法則を理解する必要性を改めて感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
算数科 津川
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