かけ算(1)〜かけ算の世界を拡げよう〜 「どうして4×4=16になるの?」11時間目
公開日: 2023年11月4日土曜日
この時間は、子どもたちが見つけてきたかけ算の状況を提示するところから始めました。
提示すると同時に、子どもたちはかけ算を言い始めました。
C「4×4になるね。」
C「九九で表すとししじゅうろくだよ」
C「他にもあります。8×2です。」
C「4と4で8になるからか!」
かけ算との出合いの時間において、子どもたちはまとまりを動かしてつくりだす経験もしていたため、自分で頭の中でまとまりを再構成しようとする姿もありました。
T「4×4はどうして4×4と思ったの?」
C「1パックは4個だから。」
C「つまり4が4個だね。」
C「1パックが4パックあるね。」
T「8×2は?」
C「2パックを1つにしたときはそうなるね。」
T「じゃあ今日は1パックずつで見ていきましょう。ししじゅうろくって言ってるけど、どうして16になるの?」
C「図とか使えばできそうだけど・・・」
C「説明の仕方はわからないなあ」
・・・
C「どうして上だけ白色にしたの?」
C「わかりやすくするために変えました。」
・・・
C「この赤い点は何を表しているの?」
C「わかりやすいようにつけたよ。」
C「どうして1つずつ多くなっているの?」
C「これだったら、1行目、2行目、3行目ってわかりやすくなっているのかな?」
C「例えば、1行目は1個で2行目は2個になっているから、順番になってる。」
T「赤の点を数えればいいの?」
C「多分そうじゃないよ。1つのパックに4つ入っているというのがわかるから、4+4+4+4を表しているよ。だから、全部の赤い点を数えたらダメです。」
・・・
C「他にもあります。4このまとまりが2個あるから、4+4=8になります。その8が2つ分で、16になります。」
C「4がなかったから、組み合わせて新しい4をつくりました。」
C「新しく図をつくってるね」
・・・
C「4が4個あるとして、2と2と2と2に分けて、それを一つずつ合わせて、4×4にしました。」
C「うーん。わからないけどなんて聞いたらいいかわからない。」
C「さくらんぼになってる!」
C「なんで4×4を2×2と2×2に分解したんですか。」
C「なんで分けたんだろう・・・」
T「2×2って何?」
C「2×2は4だった。」
C「あれ?これだと8にならない?」
C「2×2は4で、もうひとつ足しても4+4で8になるよ。」
C「2の段を使ってることはわかるけど・・・」
T「いま、4の段で2の段を使おうとしたんだね。」
はじめは、結合法則で説明をしていたようですが、ノートに書かれていたのは分配法則であり、多くの子たちが、かけ算でさくらんぼ計算ができるのか疑問をもっているところでした。そこで、どのような考えが出てきているのかをもう一度整理していきました。
最後に、4と4を足しても4×4の答えにならないという思いから、式を作り替えようとする姿がありました。
C「今、4+4で8が出てきたから、その8を使って8×2をすると16になるからできるよ。」
C「なんで8×2が出てくるの?」
8を2倍にするという計算で子どもたちは16をつくることに向かっているようでした。しかし、この計算に納得できない子どもたちも多くいたため、次の時間に解決していく課題としてこの時間は終わりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
算数科 津川
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