かけ算(1)〜かけ算の世界を拡げよう〜 「3×5の計算の仕方を説明しよう」15時間目
公開日: 2023年11月5日日曜日
本時はこの写真の提示から始めました。
C「トイレットペーパー。」
C「3×5が見える。」
C「5×3」
C「6×3ー3」
C「さんごじゅうごだね。」
C「トイレットペーパーが3個の袋が5個あるから3×5。」
C「中にも芯があるからそれも数えないと。」
C「トイレットペーパーの数だから、それは数えたらダメだよ。」
T「3×5は説明してくれたね。5×3は意味わかる?5袋が3つなの?」
C「違う。それだとできないから、(袋を開けて)5個ずつで考えるとできる。」
T「6×3ー3は意味わかる?」
C「6×3は6が3個で、そこから3を引いてる。そしたら、5×3と意味が一緒だよ。」
C「ここにもう一つトイレットペーパーがあると思って、横一列がトイレットペーパー6個分だから、6×3で本当はないやつを引いたんだよ。」
C「見えないトイレットペーパーがあるんだね。」
C「存在しないトイレットペーパーが見えたよ!」
トイレットペーパーの様々な数え方が出てきました。そして、その数え方についての説明を始めている子も出てきたので、そこで個で考える時間に移りました。
・・・
C「どういうふうに考えたんですか?」
C「3が2個で6と3が3個で9と考えました。」
T「それで答えは何になったの?」
C「最後に6+9になるから、合わせて15が答えになるよ。」
このノートを黒板に整理し直して、改めて子どもたちに問いかけました。
T「今この図の状況を式で表せないかな?」
C「さくらんぼでできるかも!」
C「3をそのままにすればできるよ。」
C「できるのかなあ・・・18になるよ。」
前時までに、結合法則と分配法則、それぞれのさくらんぼ計算をする子どもがいる状態だったので、図から式をつくり出す経験をさせようとこの発問をしました。18と考えているのは、5を3と2に分けたあと、3×3×2の操作をしています。3をそのままと考えている子は。3×3+3×2と考えています。
C「3×2の後、3×3をする。」
C「それはダメだよ。3を2回使ってるから。」
C「でも3×3をすればできるよ。」
C「3×2と3×3を足せば15になるよ。」
ここで、この式の前に出てきた図にもう一度戻って、照らし合わせていきました。
C「やっぱり3を2回使うと15ができるよ。」
C「いいのかなあ。」
C「わかった!1袋の3と中身の3は違うよ。」
C「3×5の3は中身の入ってる数だよ。」
T「3は1袋のトイレットペーパーの数だね。」
C「やっぱりかけ算では、さくらんぼはできるのかなあ。」
C「絶対できるよ。」
C「これで、算数の世界を変えちゃいます。」
さくらんぼ計算と図が結びついてきている子も増えてきているようでした。最後に、ここでさくらんぼ計算が成り立つことが証明できれば、「算数の世界を変えられる!」と言う子も出てきました。自ら見つけたかけ算の性質を用いて、かけ算の世界を拡げていこうとする子どもたちとの探究はまだまだ続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
算数科 津川
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