かけ算(1)〜かけ算の世界を拡げよう〜 「5×7をわかるように説明しよう」17時間目
公開日: 2023年11月11日土曜日
5の段に入りました。通常の単元構成では、かけ算九九の最初に学習します。今回の実践では、2〜4の段を学習した後にもってくることで、5の段の中に今まで学習してきたかけ算を見出すことができるようにしました。
この時間の最初には下の写真の場面を用いました。
C「5×2」
C「他にもあります。3×2+2+2」
T「どういうことですか?」
C「上の3つと下の2つです。」
T「そいういことですね。今日はどのまとまりが見えているのかな?」
C「5のまとまり」
C「5の段」
C「世界一簡単。」
5のまとまりは、どこにあるのか、実際に写真を示しながら確認していきました。
C「5はティッシュの箱です。」
C「5個のまとまりが2個ある」
C「袋に入ってる。」
T「今日はこの5個のティッシュが入った袋、7袋あります。」
計算を行うことに必然性を高めるために、あえて全ての数が目で見えない形での提示を行いました。
C「今日は5×7になります。」
C「5個のティッシュが7箱分。」
全員に問いかけてみたところ、半分の子がすぐには答えが出ない状況でした。そこで、自分たちで計算を行う時間をとりました。
個で学ぶ時間では、前時までにやってみたさくらんぼ計算ができるのか試している子どや、モデルシートで5が7つある状況をつくり出す子ども、複数のアプローチを試みる子どももいました。
さくらんぼ計算については、1つできたら複数の式を続けて立式しようとする子どもも出てきました。
C「〇〇君の考えが知りたいです。」
C「確かに!知りたいよね。」
C「なんで数字を書いているの?」
C「5×7の数は35になる。枠の数は35だったんだよ。」
C「確かに、縦は5、横は7になってるね。」
・・・
C「このまるはなんですか?」
C「そっかわかった!さっきの図の丸バージョンだ。丸が35個あるよ。」
C「本当に?1・2・3・4・・・・」
T「さっきの図とつながったんだね!」
・・・
おはじきの5個のまとまりを7個分並べたおはじきを発表する子がいたので、ブロックを黒板に並べました。(写真は、授業後の状態ため、この後のさくらんぼ計算の説明により、分離しています。)
・・・
C「5×7の5を2と3に分けて、7を6と1に分けて、3×6をして18、18×2は36、残りの1を引いて35です。」
C「お尋ねです。どこから36が来たの?」
C「2をかけたら出てきたよ。」
子どもたちの様子を見ていると、理解するのに難しそうな様子を見せてる子もいたので、ここでは立ち止まりはしませんでした。
発表した子には、個別に図で表すことができるか声を掛けました。
・・・
さくらんぼは、他にもあります。
C「さくらんぼ計算をして、昨日出たブロックの図を作ってみました。」
T「何かつながりましたか?」
C「どういうことかなあ」
C「7を5と2に分けているね。」
ここで、先ほど黒板に出していたブロックと結びつけて考えるようにしました。
C「赤のところが5×5で、青のところが5×2になっているね。」
C「最後に合わせると良いね。」
・・・
C「7を1と2と2と1と1に分けたよ。」
C「5個のさくらんぼになってる。」
C「本当に35になる!」
C「すごい!」
C「成り立っているというか、式がたくさん出てきてる・・・」
様々なパターンの分け方という見方から、分け方自体も2つではなく、複数に分けることができるという見方をしている子も出てきました。
また、「どうして7を分けようとしたのか」、分ける方の数にも着目させていくことも必要だと感じました。
他の段でも新しいさくらんぼ計算を試してみたいと考える子も出てきています。
また、5の段のきまりにも着目し出している子も出てきています。
次回は、そのきまりに迫っていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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