めざせ!カウントマスター 第6時(本時)

公開日: 2024年2月19日月曜日

 

「めざせ!カウントマスター」の単元の第6時(本時)の様子をお伝えします。

T:カウントって何だった?

C:数える

T:マスターは?

C:プロ

C:達人

T:ずいぶんみなさん数を数える達人になってきましたね。今日は、クリップハンティングで・・・

C:遊ぶ

※板書しているのを子どもたちは読んでいた。クリップハンティングで50に近い方が勝ち

そうし:50ぴったりになったら成功ということ?

T:ぴったりってどういうこと?

そうし:50とか、60とか、70ということ

きみこ:(今日の勉強は)違うよ。53とか、51とか、52とか、49とか48とかそんぐらいが近い

たける:50だったらそれで勝ちということ

C:確かに

T:昨日、皆さんが帰った後に、算数科の宮本先生と私で勝負したのですよ。

C:えー。そうなの?

きみこ:どっちが勝った?

たいぞう:緊張した?

T:いやいや緊張していない

きみこ:どっちが勝つか?

※黒板に宮本先生がハンティングしたものを提示する。

C:(資料が)でかい

C:え?どういうこと?

C:53

C:52

たいぞう:53

T:何で53って分かったの?

たいぞう:ここで2で、ここで3だから、20+30=50だから 50に3たせば53

けんた:そうそう

そうし:他にもある。10を5個出せば50個でしょう?だから10が5個あれば50個で、ここにある3つがあれば、3個減ってるっということ

きみこ:え?

そうし:50に近いということでしょう?49とかだったら1減って、50よりも近くなくなる

きみこ:これは、10のまとまりが5個あるでしょう?それに残りの3、50+3をすれば53になる。

けんた:10のまとまりが5個で、ばらが3個だから、50+3=53だから53

T:これ、宮本先生の数ですよ。

C:東野先生は?

C:(予想している)63

T:東野先生の数は・・・

※黒板に東野先生がハンティングしたものを提示する。1回転して、ちらっと見せる

C:あー

C:40だった

たいぞう:四十何だった。

※きちんと見せる

さなこ:49

T:49という声が聞こえてきたね。

きみこ:宮本先生は、10をこうやってならべて、ばらも並べているけど、東野はぐっちゃぐっちゃになっていて、数えないといけないから、分かりにくい。

T:しまったね。さすが宮本先生ね。

T:私(東野先生)の数って、49個であってるの?

まこ:何で宮本先生はきれいにしているけど、東野先生はぐちゃぐちゃにしているの?

C:わざと

T:ちょっと性格が出たかもしれないね。

T:宮本先生が53個で、東野先生は49個だったの。どっちが勝ちなの?

多くの子ども:東野先生

はるか:東野先生は、あと1個だったら50でしょう?宮本先生は、3個多い。

さつき:宮本先生は、53から3ひいたら50になるから、東野先生の勝ち

T:本当に? 

しょう:3個と1個違いだったら、1個違いの方が近いから東野先生の勝ち

T:3個違いと1個違いってどういうこと?

しょう:1個の方が小さいから

みさと:3と1だったら、1の方が少ないでしょう?だから東野先生の勝ち

T:3個違いと1個違いって分かりますか?分からない人?

きみこ:3より2個小さいでしょう?だから東野先生の方が勝ち

T:今日は、クリップハンティング50に近い方が勝ちということでやります。勝った人が1点。もし、引き分けだったら・・・

C:どっちも1点

T:どっちもっていいね。引き分けだったら2人とも、3点

※いろんな反応があった

さつき:50だったら何点ですか?

T:50個でも勝ったら1点。

C:50ぴったりだったら?

T:50ぴったりでも勝ったら1点。引き分けだったらどっちも3点

きみこ:勝ったら1点って、引き分けだったら、あんまり嬉しくないから、だったら2点にして、それを2人で分けるのはどう?

T:しばらくこのルール(勝ちだったら1点、引き分けだった2人とも3点)でやってみるね。みんなは、何点取れるでしょうかね?このクラスの中で、1番取れる点数って、一体だれなのか?みなさんは、何点出したい

C:いっぱい出したい

C:6点

T:6点ってどうやったら出るの?50ぴったりか、49か51で、一人が6回勝ったら6点

たける:引き分けの方がいい

きみこ:確かに引き分けの方が多い。2回やったらすぐ6点

そうま:2回いけたらね

T:じゃあ、やってみよう

※ペアでクリップハンティングをする

C:53

C:51 

きみことそうし:ひきわけ 48個と52個

T:それって引き分けなの?

きみことそうし:引き分けだよ。

C:60いっちゃった

はるか:しょうくんと、はるか、どっちも60

※しばらくクリップハンティングを続ける

T:さあ、今、何点かなあ?

C:4点

T:もう4点?

C:3点

T:みなさんが言っていたことを黒板に書いていったんだけど、はるかさんとしょうくん、引き分けだったの?

 何個だったの?

はるか、しょう:60個

T:さつきさんとこうし君は、何個で引き分けだったの?

さつき:45個

きみこ:もう1つある。

T:きみこさんとそうし君も引き分けだったんだね。きみこさん何個

きみこ:48個

T:そうし君何個だったの?

そうし:52個

きみこ:ひき算して、52-2したら50で、50-48したら2で、あまりの数(違い)が同じだから引き分け

こうし:あー!

T:これって引き分けなのかね?

さつき:ならない

はるか:ならない

C:引き分け

T:考えが分かれたね。

そうま:違うよ

たける:数が同じだったら引き分け

T:例えば?

たける:56で56だったら引き分け

T:どちらも同じ数だったら引き分けということだね。

そうま:(48と52は)4個違いだし、数が全然違うし、一の位も十の位もどっちも違う

さなこ:きみこちゃんとそうし君がやったのは、引き分けだけど、ひき算だからダメ

すずこ:引き分けだと思う。50に52も48もどっちとも2つ違いだから

そうま:ダメでしょう?引き分けって同じ数でしょう?  ※子どもたちの生活経験とのずれがある。

T:すずこさんが言っていることをみんなが分かるようにお話できる人っている?

思考の可視化を促している

ともや:すずこちゃんが言っていることは、50から48をひいたら2でしょう?そうし君が出した52は、50に2をたしたら52になるでしょう?それで、どっちとも2をひいたり、たしたりしているから、引き分けでいいんじゃない?ということ

たける:ダメだよ(首を捻っている)

きみこ:ちょっと違う。

しょう:差がいっしょの時、引き分けでいいと思う。

T:差がいっしょでいいって分からない人? 3分の1の児童が手を挙げた

しょう:50に2をたしたりひいたりしたら50になるでしょう?これって、勝ち負けつかないでしょう?差がいっしょだから。勝ち負けがつかない時は、引き分けっていうしかないから、引き分け

そうま:だけど、たし算とひき算ってダメじゃないの?

みさと:引き分けだと思う。8+2=10でしょう?きみこちゃんの48に2をたしたら50になるでしょう?そうし君は、2を引けば50になるでしょう?どっちも2をたしたり、ひいたりしたら50になるでしょう?もし47だったら、きみこちゃんは3をたさないと50になんないでしょう?どっちも2だから、引き分け

T:どーお?

そうま:ダメだと思う

まこ:引き分けだよ。みさとちゃんが言うように、2人とも2をどっちもたしたり、ひいたりしているから

そうま:2を引くとか、2をたすとか、そんなルール聞いてないし、ルールがちょっと違うくない?

    ※生活経験とのずれがある

きみこ:2はどっちも引き分けでいい。

しょう:だったら、引き分けじゃないっていう人は、勝ち負けつかないじゃん。

きみこ:そう。どうしたらいいか分からない。

しょう:どうやったら勝ち負けつけるの?

ともや:だって、50に近い方が勝ちだから、差が2だったら、勝つ方が1だったら分かるんだけど、2と2で同じだから、どっちに点数をつければいいか分かんない。

T:伝わった?伝わっていないって。前に来てもう1回言ってくれる?

ともや:このルールって、50に近い方が勝ちでしょう?これってさー、2個違いでしょう?50に2個違いだから、2と2って同じ数でしょう?50に近付かないといけないから、49や51だったら1個違いでしょう?どっちも2だから、どっちに点数をつければいいか分からない。

T:ともやくんの話意味分かった?

そうま:(頷く)

T:頑張ってお話したね。伝わって良かったね。

たける:同じ時は、どっちも0点にすればいい。 ※引き分けについてみんなが納得するようにした

T:ルールを変えるっていうこと?ルールを変えるというのは、みんなと相談して決めよう

T:引き分けにしていいのか?ダメなのか?

そうま:ダメ

さつき:引き分けにしちゃダメだよ。

T:これ、お話だけしても、ちょっと厳しいな。こういう時にそうすればいいかと言ったら、見えるようにすればいいと思う。48と52を作ったり、数の線を使ったりして、ともや君が言っていることを話してみようか?※思考の可視化を促している

※位取り表や数え棒。数直線を使いながら、48と52について話している。

※そうま君が、書き込んだ数直線をモニターに写し、全員で共有する。


きみこ:50まで2だから引き分けでいいと思う。

C:あー

C:引き分け

さつき:引き分けじゃない

まもる:引き分けじゃないんだったらどうする?

T:きみこさんの話伝わっているのかな?

さつき:(頷く)

しょう:これって、48には4がついていて、52には5がついているから52が勝ち

T:みんなが考えたこと知りたいので、算数日記書いて教えてくれる?

 

子どもたちが、3分で書いた算数日記を紹介します。

算数日記より

私は、きみこちゃんとそうし君は、多分引き分けだと思います。なぜかというと、数の線で、きみこちゃんが、48でそうし君が52なら、48+2=50、52-2=50だからです。

<さき>

私は、きみこちゃんとそうし君は引き分けだと思いました。

<ゆうき>

ぼくは、きみこちゃんが、数の線で50にきみこちゃんは2個前で、そうしくんは2個とんでいて、このやり方で引き分けって思ったんだと思います。

<ゆうみ>

私は、引き分けだと思います。だって、52の2をひいて50になって、その2を48にたせば、50になるから、50と50になって、引き分けだと思いました。

<きみこ>

今日、私が気付いたことは、48と52は引き分けということです。それは、50に近い方が勝ちだったら、ひき算をしないとどっちが勝ちか分からないからです。例えば、60と59だったら、60-50をしたら10残っていて、59-50をしたら1が出て、それをしたら勝ち負けがつきます。

<すずこ>

私は、きみここちゃんとそうし君のところは、引き分けだと思いました。なぜかというと、50に2つどちらとも近いからです。

<たける>

ぼくは、多分、引き分けじゃないと思いました。なぜなら、同じ数じゃないからです。

<さつき>

私は、48と52は、引き分けじゃないと思います。なぜかというと、45と45は、違いが0で、48と52は、違いが4だからです。

<かなた>

ぼくが、気付いたことは、きみこちゃんのは、引き分けじゃないことです。なぜなら、数が同じじゃないからです。来週もいっぱいできるように頑張ります。

<はるか>

今日、私は、きみこちゃんのとそうしくんの数が引き分けか分かりませんでした。

<ゆう>

クリップハンティングで50に近い方が勝ちをやったらおもしろかったです。やった時、初めは分かってやったら、途中で分からなくなりました。

 

たくさんの先生方に授業を観ていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。また、分科会では、たくさんの質問やご意見をいただきまして、ありがとうございました。






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